土地区画整理事業とは
整備が必要とされる市街地において、その区域内で、土地所有者等からその所有する土地の面積や位置などに応じて、少しずつ土地を提供(減歩)してもらい、これを道路、公園などの公共施設用地等に当て、これを整備することによって、宅地の利用価値を高め、健全で、明るく住みよいまちづくりを行う事業が土地区画整理事業です。
- 道路整備だけの事業と異なり、整理前にお住まいの方の権利を保全しながら事業を行うため、
立ち退きが必要となっても区域内での移動や再築を行い、長年地元でつちかわれてきた地域のコミュニティがそのまま生かされます。
- すれ違いができなかった道路や見通しができない交差点を改良し、安全で快適な道路に生まれ変わります。
- 子供の遊び場や憩いの場として、また防災の避難箇所として公園が確保されます。
- 地区内のすべての宅地が整形になり、利用価値が増します。また、法務局の地図が整備されて、
境界も明確になります。
- 上下水道やガスなどの供給処理施設を一体的に整備することができます。
新しく整備される供給管は、地震などの災害時を考慮して各企業者が埋設します。また、上水管には消火栓の設置を行います。
土地区画整理のしくみ
区画整理事業を行うためには、国や地方公共団体からの補助金の他に、地域の皆さんから土地を少しづついただくことになります。皆さんから提供された土地は、一部が道路・公園などの公共用地となり、個人の土地が減った以上に住みよい街になります。
また、一部を売却して移転や公共施設の整備などの費用に充てられます。
この売却する土地のことを保留地といいます。